水処理に関する用語集

このページでは、サイト内で使われている専門用語や一般的な水処理で使われている用語の説明をしています。50音で分類していますので、左側のインデックスから、お探しの用語を検索して下さい。

圧損
流体を、ある流路に流したとき、流路の摩擦抵抗によって流動のエネルギーが一部、熱や音の形で失われるため、出口圧力は入口圧力より低くなる。入口、出口の圧力差が、このときの圧損である。直線流路では、圧損は長さに比例し、管径の4乗に逆比例する。また、流体の粘度に比例し、流速の1乗~2乗に比例する。
圧密化
半透膜、特にRO膜の性能劣化の原因の1つで、高圧に加圧された膜が、厚み方向に圧縮されて緻密化し、水の透過速度が減少してしまう現象を言う。この場合、溶質の排除率は変わらないか、むしろ高くなる。水の透過速度の減少と加圧時間には、指数法則の成り立つことが知られている。圧密化を避けるために、必要以上の圧力を膜に加えないように注意しなければならない。
ウィルス
伝染性の病原体の一種。種類として肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、ポリオウイルスなどがある。細菌とは異なり、超顕微鏡的な大きさ(200~3000Å、0.02~0.3μm)を有し、それ自身では増殖することができず、生物に寄生し、生きた細胞内でのみ増殖する。
エンドトキシン
グラム陰性菌の細胞壁に由来するリポ多糖体を主成分とする高分子物質。水中では分子量100万~200万の集合体で存在するが、分子量2万程度のサブユニットでも小部分存在する。従って、MF膜では除去できないが、UF膜で取り除くことができる。発熱性物質による事故の殆どはエンドトキシンによるもので、血中濃度5~50ng/L程度の微量で悪寒、発熱やショック症状を起こす。通常の殺菌法によっても活性は失活せず、250℃以上で熱分解するか、UF膜等で除去しなければならない。