水処理に関する用語集

このページでは、サイト内で使われている専門用語や一般的な水処理で使われている用語の説明をしています。50音で分類していますので、左側のインデックスから、お探しの用語を検索して下さい。

散気式エアレーション
活性汚泥法において、送風機から送られた圧縮空気を微細な気泡状にして混合液中に吹き込むエアレーションの方法。吹き込まれた空気が気泡となって水面に上昇する時、攪拌・混合が行われ、酸素が供給される。
散気装置
エアレーションタンク内に効率よく空気を溶かし込むために用いられる気泡発生装置。
残留塩素
塩素処理の結果、水中に残留した消毒に有効な塩素のことを残留塩素という。そのうち次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンを遊離型残留塩素といい、クロラミンを結合型残留塩素という。
ジアルジア
鞭毛虫類に属する原虫で、人および動物の腸管に寄生します。
紫外線殺菌
紫外線を発生させて微生物を死滅させる殺菌法。波長253.7nmの紫外線が発生させやすく、殺菌力も強いので、良く使われる。紫外線殺菌には、作業環境の大気を殺菌するものと、水を殺菌するものとがある。飲料水、医療用水、超純水製造システムなどに流水型や浸漬型の殺菌灯が使用されているが、影の部分には効力が及ばず、また、水あかの付着による管球の汚れでも殺菌効力は低下してしまう。そのため、熱滅菌のような完全滅菌は望めない。
色度
色度とは水中に含まれる類黄色ないし黄褐色の水の色の程度を数値で示したもので、精製水1L中に色度標準液中の白金1mg及びコバルト0.5mgを含むときの色相を色度1度とする。
手術用手洗水
病院手術室において感染防止のため、手術前に手、指、腕部を殺菌、洗浄する際に使用する水。通常20~30Lの温水で洗う。水質的には無菌であることが要求され、種々の方式による無菌水装置が使用されている。従来は紫外線殺菌方式の装置が多かったが、この方法では、完全滅菌が極めて困難なため、最近は、膜利用の除菌方式の装置が増えている。
常水
日本薬局方で示される水の規格の1つで、水質は水道水と殆ど同じである。水道水や井水が相当するが、水道水では、残留塩素の除去を必要とする場合がある。常水を更に処理することにより、精製水、他の高品質の水になる。
水棲細菌
水中に生棲する細菌で、特に、貧栄養なイオン交換水中にも多数生棲する。
スパイラル型モジュール
2枚の平膜を封筒状に接着し、内側にパッキング材を入れて開放された一端を集水管に接続し、供給水を流すスペーサーとともに中心パイプにのり巻状に巻き込んで、円筒形の膜エレメントとして収納容器に収納して膜モジュールとしたもの。大面積の膜を、比較的コンパクトに収納することができる特徴があるが、原水側流路が狭いため、流路の閉塞が起こり易く、固形分を含む液の処理には向かない。
生菌数測定
生菌が全て集落を作ること、および1個の菌が1集落を作ることの2つの原則に基づき、被検液、または被検液をろ過したマイクロフィルターを無菌培地に加えて培養し、発生した集落数より生菌数を求める方法。菌数に応じて、混釈平板希釈法、メンブランフィルター法、液体培地段階希釈法などがある。
精製水
日本薬局方で示される水の規格の1つで、常水を蒸留するか、イオン交換処理を行った純度の高い水を言う。製剤、試液の調整に用いられるが、細菌やパイロジェンを含んでおり、注射剤の製造に用いることはできない。
生物化学的酸素要求量(BOD)
溶存酸素のもとで水中の分解可能性有機物質を生物学的に分解するのに必要な酸素量をmg/Lで表したもので、水質汚濁指標の一つ。
せん断速度
流体の流れが壁に沿っている場合、壁との摩擦抵抗のため、流速は壁面に近いほど急激に小さくなっている。との度合い、すなわち、壁面に垂直方向の位置の違い当りの流速変化が、せん断速度である。通常、壁面で最大値をとり、離れるほど小さくなる。また流路が狭いほど大きく、流速が速いほど大きい。せん断速度が大きいほど、流れと壁面、流れの中の隣り同志で及ぼし合う力(せん断応力)が強いので、濃度分極層やゲル層を薄くする効果がある。
全量ろ過方式
デッドエンドろ過とも呼ばれ、供給水を循環させることなくその全量をろ過する方式です。
層流
流体が滑らかな流路を小さな流速で流れている時、流体の各部が流れ方向に順序良く、隣りあった流体層が互いにすべり合って流れている流動状態をいう。流速がある限界を越えると、流れは、乱流状態に移行する。この限界は、流体のレイノルズ数を求めることにより推定できる。
疎水的吸着
水との親和力が小さい物質間、より厳密に言えば、水との親和力が小さい化学構造間に働く相互作用によって起きる吸着。