水処理に関する用語集

このページでは、サイト内で使われている専門用語や一般的な水処理で使われている用語の説明をしています。50音で分類していますので、左側のインデックスから、お探しの用語を検索して下さい。

濁度
水の濁りの程度を数値で示したもので、精製水1L中に標準カオリン1mgを含む時の濁りを濁度1度とする。
多孔質構造
多くの空孔を含有する構造。RO膜、UF膜の支持層や、MF膜に見られる多孔質構造は電子顕微鏡で観察でき、方向性のない小さな空孔が網目状に連続しているスポンジ層と、指状の大きな空孔を持つフィンガー構造とに分類される。RO膜、UF膜の活性層は、緻密で電子顕微鏡で孔は観察できないが、孔径10Å~数十Å程度の大きさに相当する通路が存在するとして分離特性が計算できるので、やはり、多孔質構造と考えて良い。
中空糸膜
管状の半透膜で、直径が~2mm以下の糸状のもの。膜厚が一定なら、径が小さいほど、耐圧が高くなる。低圧で運転するUF膜は、0.5mm以上の内径の中空糸膜が用いられるが、高圧下で使用されるRO膜では内径が0.1mm以下と細い。中空糸膜は、膜自身が耐圧性で、支持体を必要としないこと、および、各種モジュールの中で最も充填密度高く膜を納めることができる長所を持っている。
注射用蒸留水
日本薬局方で示される水の規格の1つ。通常は、常水をイオン交換処理などして精製した精製水を蒸留することによって製造される。細菌・発熱性物質を含まず、注射液製造、注射用薬品溶解水などに使用される。
超純水
無機イオン類、有機物、微細粒子などの不純物を極めて少ないレベルまで取り除いた高純度の水
透過水
膜を透過した水。ろ過水ともいう。
透過率
膜ろ過において、特定の溶質が、膜をどの程度透過するかをパーセントで示した値。100%より透過率を引いた値が排除率である。