分離膜コラム

有機膜と無機膜の違いについて

膜モジュールに使われる膜の材質には大きく分類すると有機膜と無機膜に分けられます。
それぞれのメリット、デメリットは下記のようになります。

有機膜について

ポリサルフォン(PS)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレン(PE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、酢酸セルロース(CA)、ポリアクリロニトリル(PAN)等の様々な高分子が膜材質として使用されています。
初期費用やメンテナンスコストを低く抑えられる点が大きな特徴であり、孔径ラインアップが豊富なため、目的に応じた柔軟な設計が可能です。また、軽量で取り扱いやすいことから装置構成の自由度も高く、幅広い用途で採用しやすいという利点があります。
一方で、膜材質によっては耐熱性や耐薬品性に一定の制約が生じる場合があります。

無機膜について

アルミナ、ジルコニウム、チタニア等が膜材質として使用されています。
耐熱性・耐薬品性および機械的強度の高さから、厳しい運転条件下でも安定した運用が可能で、耐久性に優れています。
ただし、モジュール単価やメンテナンスコストが高く、装置導入時の初期費用が大きくなりやすい点が課題とされます。


膜に使用される材質によって、耐熱性・耐薬品性・親水性・疎水性・強度・ろ過性能等の膜の特性が異なってきます。

弊社中空糸膜モジュールは有機膜(酢酸セルロース、ポリエーテルサルフォン、ポリアクリロニトリル)を使用しており、お客様のご要望に応じた膜の選定を行い適切な処理をご提案しております。

中空糸膜型分離膜モジュール

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