製品情報
MOLSEP®
スパイラル型膜モジュール
スパイラル型膜モジュールは、平膜を高密度にモジュール化した膜面積が広い分離膜モジュールです。その形状から清澄な液の処理を前提とし、高圧使用に耐えられることが特徴です。ダイセン・メンブレン・システムズのスパイラル型膜モジュールはNF膜(ナノフィルター膜)、RO膜(逆浸透膜)の製品ラインナップをご用意しています。海水淡水化・イオン化成分の分離などで使用されています。
しくみ
スパイラル型膜モジュールは、分離膜が格納された「エレメント」と、エレメントを連結して収納する耐圧容器「ベッセル」に分かれた構造をしており、エレメントのみを交換することが可能です。(図1)
エレメントの中には、平膜とスペーサーが集水管に巻き付ける形で高密度に格納されています。スペーサーがあることで膜同士が密着して流路を塞ぐのを防いでいます。(図2)
スパイラル型膜モジュールは分離膜を高密度に集積しているため、中空糸型やチューブラー型に比べて耐圧性が高く、浸透圧以上の高い圧力が必要なNF・RO膜の処理が可能です。
一方で、流路が狭いというデメリットがあり、処理対象の液質はFI値*4以下の清澄な液体に限られます。固形分が含まれている混濁した液体の場合は、中空糸型膜モジュールなどで前処理をして固形分を取り除いてからスパイラル膜に供給します。
*FI値=ファウリングインデックス:供給水中の懸濁物質がRO膜へのファウリング (汚れ) にどれだけ影響を及ぼすかを定量化した指標 (メンブレン汚れ指数) 。孔径0.45μmの膜を用いて、圧力2.1kg/c㎡で、検液を15分間ろ過して測定されたろ過速度から算出される。
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図1 ベッセルとエレメント
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図2 平膜を巻き付けたエレメント構造
特長
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01
高密度に分離膜を格納したコンパクトなモジュール
有効膜面積を大きく確保しつつ、モジュール自体のサイズはコンパクトになります
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02
NF膜/RO膜として使用できる耐圧性の高いモジュール
浸透圧以上の圧力をかけられる耐圧性の高い構造
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03
イオン類・塩類・糖類・アミノ酸などを分離可能
UF膜では透過してしまう低分子・イオン性物質も分離可能です
用途
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海水淡水化
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透析用水
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硬度除去
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精製水
仕様
- NF膜代表製品仕様
- RO膜代表製品仕様
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品番 モジュール形状 膜材質 MgSO4
除去率(%)NaCl
除去率(%)使用
pH範囲膜面積
(㎡)径×長さ
(inch)SW08-00-DRA8010 膜エレメントのみ ポリアミド複合膜 97 85 3~10 37 8×40 SV08-GP-DRA8010 ベッセル付き膜モジュール ポリアミド複合膜 97 85 3~10 37 8×40 -
品番 モジュール形状 膜材質 NaCl
除去率(%)使用
pH範囲膜面積
(㎡)径×長さ
(inch)SW02200-DRA9810 膜エレメントのみ ポリアミド複合膜 98 2~11 1.11 2×21 SW04-00-DRA9910 膜エレメントのみ ポリアミド複合膜 99 2~11 7.4 4×40 SW08-00-DRA9910 膜エレメントのみ ポリアミド複合膜 99 2~11 35 8×40 SV022GV-DRA9810 ベッセル付き膜モジュール ポリアミド複合膜 98 2~11 1.11 2×21 SV04-GN-DRA9910 ベッセル付き膜モジュール ポリアミド複合膜 99 2~11 7.4 4×40