Solution
化学市場
膜分離技術の導入により、精製・濃縮工程をワンストップで行うことができ、
回収率や純度に応じたコストミニマムな製造工程の構築に寄与します。
日常生活に欠かせない化学品の製造現場
日常生活において、化学品は欠かせない存在です。私たちの身の回りには、化学品が広く利用されており、成形品・食品、医薬品、化粧品、洗剤、衣料品など、さまざまな製品を支える存在となっています。
化学品の需要は常に高く、化学産業は持続的な成長が期待されており、今後も私たちの生活の質を向上させるためにさまざまな分野での応用が進むことでしょう。これらの化学品は、製品の品質や機能性を高めるために常に新しい種類が開発され、その量産も競い合うように製法の向上が図られています。

分離膜が適用できる化学品と処理操作

水溶液を 分離・精製・濃縮
あらゆる生活用品・化粧品・成形物に利用される化学品ですが、その生産工程において、分離膜の活躍は主に水溶液に対する処理に適応されます。
化学品水溶液を分離膜処理することで、含有成分をサイズ(分子量)に応じて、分離・精製・濃縮します。
化学分野の用途例
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1
水溶性ポリマーの精製・濃縮
精製から濃縮までを行い、システムの高効率化を図ります。
- 中空糸
- チューブラー
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2
金属ナノ粒子の精製・濃縮
濃縮と精製を同時にでき、効率の良い量産化を実現します。
- 中空糸
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3
顔料分散体の精製・濃縮
濃縮と精製を同時にでき、効率の良い量産化を実現します。
- 中空糸
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4
染料の精製
バルク生産に適しており、染料の機能向上に寄与します。
- 中空糸
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5
エマルジョンの精製・濃縮
乳化を保持したうえで、自動化による脱塩を実現します。
- 中空糸
- チューブラー
特長
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ダイアフィルトレーション法で精製・濃縮を1台で
ダイアフィルトレーション(DF)とは、原液タンクに透過液量と同量の液(溶媒)を加え、連続的に低分子物質を膜透過させる方法です。DFの主な目的は、高分子物質の高純度精製・脱塩・純水置換などが知られています。
当社はこの技術を分離膜法で活用し、自動化された効率のよい精製システムをご提案しています。限外ろ過膜(UF膜)で適用するこで、塩類やイオン化物質などを透過液側に排出していき、UF膜を透過しない大きなサイズの対象物質の純度を高めます。
DF法に分離膜を用いてシステム化することで、原液の精製が完了した後に、同じシステムでそのまま濃縮工程を開始することができ、製造工程全体を効率化することができます。
処理例
近年、電子デバイスの普及に伴い、帯電防止剤・コンデンサー等で使用される導電性ポリマーの生産需要が高まっています。当社独自の太径中空糸膜による精製技術はポリマー溶液に対して高効率な脱塩性能を発揮し、膜を用いた精製方法は熱変性のリスクがなく高品質な生産体制を実現しています。
弊社の膜分離技術は、精製・濃縮工程をワンストップで行うことができ、システム全体での高効率化・省人化が実現可能です。

多様なナノ粒子への処理適応が期待できます
分離膜の適応は機能性ポリマーに限りません。ダイセン・メンブレン・システムズではこれまで多くの開発・研究段階のお客様から実液処理評価を承ってきました。多数の対象物質で膜処理による精製濃縮が可能なことが判明しています。実生産用だけでなく、ラボ内での処理用としてご利用いただいている実績もございます。
弊社中空糸型UF膜モジュールでの評価実績
対象物質 | 処理 |
---|---|
Agナノ粒子 | 濃縮・精製 |
酸化物微粒子 | 精製 |
砥粒(シリカ) | 分離 |
金属ナノ粒子 | 精製 |
金属微粒子含有液 | 分離 |
ナノチタン含有液 | 精製 |
Ptナノ粒子 | 分離 |
ナノ粒子 | 濃縮・精製 |

水溶性物質であれば
膜処理の受託テストが可能です
当社の強み
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01
高度な脱塩能力
- シンプルな中空糸膜構造で高い脱塩性能
- 膜孔径のバラツキが小さく、膜の分離性能が高い
- 膜孔径・中空糸サイズを多種ラインナップ。多様な処理用途にフィット
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02
豊富な実績
- 創業以来、食品・医薬・化粧品原料分野において500件以上の販売実績
- 長年培った経験やノウハウでお客様の抱える課題を解決します
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03
膜モジュールだけでなく装置設計も
- 膜処理を知り尽くした膜メーカーだから処理装置全体もご提案可能です