Solution

食品・飲料市場

食品本来の風味を保ちながら
分離・濃縮・除菌工程を分離膜で
効率よく実現

食品・飲料の処理で活躍する分離膜

食品向けの分離膜は、食品の処理や保存、品質向上において重要な役割を果たしています。ジュースや調味料の濃縮を行い、風味や栄養価を保ちながら減容化し、保存性・運搬性も向上します。また、飲料の除菌はもちろん、ワインやビール・日本酒といった発酵プロセスのある酒類や、果汁をろ過する技術では、微細な澱や不純物を除去し澄明化に役立ちます。さらに、膜を用いてビタミンやミネラルなどの栄養素や色素を選択的に抽出し、食品に添加することもできます。
このように、食品向けの分離膜は効率的で持続可能な加工プロセスを実現し、食品の品質向上や環境保護に貢献しています。

  • 特定の栄養素を
    抽出精製
  • 濃縮して
    運搬しやすく
  • 除菌して
    保存性向上
  • 清澄化して
    見た目を綺麗に

分離膜で出来ること

  • 01

    品質

    • 酵素や澱を除去し、保存性・見た目の向上
    • 従来法に比べて製品の風味を損なわない
  • 02

    コスト

    • 膜で濃縮・減容化することで運送コストを削減
    • 工程の効率化で生産性向上・省人化
  • 03

    安定性

    • 製造工程を自動化し、供給スピードを向上
    • 製品を除菌することで安定品質・保存性向上

食品分野の用途例

  • 1

    多糖類の精製

    効率的に量産化と品質の安定化を実現します。

    • 中空糸
    • チューブラー
  • 2

    糖液の濃縮

    加熱による変性を防ぎ、品質の安定化を実現します。

    • 中空糸
  • 3

    生酒のろ過

    風味を損なわずに量産化を実現します。

    • 中空糸
  • 4

    果汁のろ過

    味・香りをそのまま保持することが可能です。

    • 中空糸
  • 5

    ミネラルウォーターの除菌

    ミネラルや風味を損なわずに量産化を実現します。

    • 中空糸
  • 6

    ポリフェノールの精製・濃縮

    加熱による変性を防ぎ、品質の安定化を実現します。

    • 中空糸

製品情報を見る

従来製法との違い

  • 珪藻土

    洗浄できず廃棄・交換のランニングコストが高額。ろ過助剤の調整が必要で手間がかかる。

    ダイセン・メンブレン・システムズの分離膜なら

    薬品洗浄、逆圧洗浄でくり返し使用OK

  • 蒸発法・熱殺菌

    加熱するため風味が変化するリスクがある。エネルギーコストが高額。

    加熱せず処理OK

  • 遠心分離

    稼働の電力消費が大きい。比重差がない物質は分離できない。

    比重の小さい物質も処理OK

処理例

機能性食品の精製・濃縮

膜処理では製品を分離濃縮するための熱を必要としません。
相転移を伴わずに不要成分を除去できるという利点があり、熱に敏感な食品を加工する上で非常に有利な処理方式です。

生酒のろ過

生酒の常温保存時には残存酵素による品質の劣化が生じますが、UF膜で菌と同時に酵素を除去することで品質劣化を防ぐことが可能です。また、火入れ処理を行わないことで、生酒本来の風味を維持すうことも可能です。

果汁の清澄化

天然の味・香りをそのまま保持 高品質の清澄果汁が得られます。
膜ろ過による分離は熱を加えない清澄化方法なので、天然果汁の味と香りがそのまま生かされます。長期保存にも二次沈殿の生じない清澄果汁が得られます。

項目 原果汁 UF清澄果汁
糖度(Bx) 10.5 10.0
酸(%) 0.80 0.77
パルプ(%) 7.2 -
ビタミンC(mg%) 32.1 27.4
27.4 30.8 29.0
Ph 3.47 3.47
灰分(%) 0.29 0.25
色調 L 49.4 13.4
A 4.7 -1.5
B 29.8 29.8
ペクチン 水溶性 29.8 N.D.
塩可溶性 13.0 N.D.
アルカリ可溶性 1.2 N.D.

ミネラルウォーターの除菌

膜ろ過をすることで、有害な雑菌の除菌、ミネラルや風味を損なわない処理が実現できます。

当社の強み

  • 01

    高い機能性

    • 膜孔径のバラツキが小さく、膜の分離性能が高い
    • 膜孔径・中空糸サイズを多種ラインナップ。多様な処理用途にフィット
  • 02

    豊富な実績

    • 創業以来、食品・医薬・化粧品原料分野において500件以上の販売実績
    • 長年培った経験やノウハウでお客様の抱える課題を解決します
  • 03

    食品分野における分離膜のパイオニア

    • 食品製造工程で初めて採用された分離膜が、当社のチューブラー膜によるトマトの濃縮でした。
  • 04

    膜モジュールだけでなく装置設計も

    • 膜処理を知り尽くした膜メーカーだから処理装置全体もご提案可能です