Solution

医薬・酵素たんぱく市場

機能性成分・有価物製造の
分離・精製・濃縮・除菌工程を
分離膜で効率よく実現

健康意識とともに増える酵素・たんぱく質のニーズ

新しい医薬品の登場はもちろん、健康意識の高まりによって、あらゆる用途で酵素やたんぱく質の働きが注目され、その市場は拡大しています。
最終的な用途は多岐にわたりますが、根幹となる製造プロセスは細菌(酵母)による発酵を基本としており、目的の生成物を取り出すまでには多くの分離・精製工程が必要です。ニーズの高まりとともに、この製造工程をいかに効率化するかが求められています。

発酵液で想定される処理

  • 酵母・菌の分離・精製・濃縮
  • 酵素の分離・精製・濃縮
  • 生成物の分離・精製・濃縮

分離膜で出来ること

処理工程を分離膜で効率化

  • 01

    品質面
    • 加熱することなく菌体を壊さず処理
    • 分離・精製・濃縮を高精度に実現し回収率アップ
  • 02

    コスト面
    • 回収率UPで生産性向上・省人化
    • 連続運転を実現し処理スピード向上で増産も
  • 03

    安定性
    • 製造工程を自動化し、工場の安定稼働に貢献

医薬・酵素・たんぱく分野の用途例

  • 1

    コンドロイチンの精製

    効率的に量産化と品質の安定化を実現します。

    • 中空糸
    • チューブラー
  • 2

    アミラーゼの濃縮

    加熱による変性を防ぎ、品質の安定化を実現します。

    • 中空糸
  • 3

    コラーゲン・ペプチドの濃縮

    加熱による変性を防ぎ、品質の安定化を実現します。

    • 中空糸
  • 4

    菌体の分離

    菌体と培養液を効率良く・高精度な分離を実現します。

    • 中空糸

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医薬・酵素・たんぱく分野に適した膜材質

ポリアクリロニトリル(PAN)の特徴

たんぱくが吸着しにくい特性
親水性のポリアクリロニトリルは蛋白質の吸着が少なく、安定したろ過速度を得ることができます。

ポリエーテルサルホン(PES)の特徴

耐熱性・耐薬品性に優れる素材で、膜の洗浄・殺菌が求められる用途で活躍します。分画分子量・中空糸内径のラインナップが豊富です。

処理例

酵素の脱塩・濃縮

酵素の濃縮・精製では、蛋白吸着が少なく、しかもシャープな分離性能を有する膜材質ポリアクリロニトリル(PAN)が適しています。酵素は菌体よりもさらに小さいサイズとなるため、UF膜処理が適していると言われており、酵素処理では広く普及しています。脱塩・濃縮工程をUF膜で処理することによりその他製法と比べて工程を簡略化することができ、加熱を行わないため酵素の熱変性による影響も抑えられます。

  1. ① 培養液をフィルタープレス等で前処理・比較的大きな固形分を除去します
  2. ② UF膜でサイズの大きい菌体を分離します。
  3. ③ 酵素液に加水し、UF膜でろ過することで水と塩分を抜く脱塩精製を行います。その後もUF膜処理を続けることで水分が抜け酵素を濃縮します。
遠心分離との違い

遠心分離は、強い遠心力をかけることによって、含まれる物質の重さの違いを利用して分離する方法。
比重差が少ない物質は分離できない。また遠心力で強い力が加わるため菌体が破砕するリスクがある。稼働の電力消費が大きい。

膜法の場合は物質のサイズで分離できるため、比重の差が少ない物質でも分離することが可能。また、遠心分離と比べると連続処理が容易に行える。

当社の強み

  • 01

    高い機能性

    • 膜孔径のバラツキが小さく、膜の分離性能が高い
    • 膜孔径・中空糸サイズを多種ラインナップ。多様な処理用途にフィット
  • 02

    豊富な実績

    • 創業以来、食品・医薬・化粧品原料分野において500件以上の販売実績
    • 長年培った経験やノウハウでお客様の抱える課題を解決します
  • 03

    膜モジュールだけでなく装置設計も

    • 膜処理を知り尽くした膜メーカーだから処理装置全体もご提案可能です