分離膜コラム

チューブラー膜モジュールの構造と特長

チューブラー(TB)膜の特徴

内径10mm以上の内圧管状膜により、高濃度懸濁水のろ過が可能
粘性の高い液体の処理も可能
スポンジボールを用いた物理洗浄が可能

チューブラー膜の構造

TB膜は膜と膜の支持管と耐圧管の3層構造であり、耐圧性に優れています。
膜の内径が10mm以上あり、流路が広く高濃度・高濁度・高粘度の液体の処理に適しています。

スポンジボール洗浄とは

スポンジボールをモジュールの流路に投入することで膜面の物理的洗浄が可能です。運転しながら使用でき、膜面の汚れを絶えず除去できます。

スポンジボール洗浄の効果
透過流量を維持
ファウリングを抑制
薬品洗浄回数を削減
洗浄による装置停止時間を短縮

なぜTB膜なのか

膜モジュールの形状とTB膜のメリットについて

チューブラー膜は中空糸膜やスパイラル膜に比べて膜面積が小さいですが、
「詰まりにくさ」「洗浄性」「高濃縮」に優れ、高負荷廃水の処理に適しています。
 

TB膜モジュールの構造

TB膜モジュールには用途に応じて2種類の構造があります。

シリーズ型【高濃度濃縮向け】

モジュール内で膜18本が連結して1本に。モジュールをシリーズで連結して高濃縮可能です。

パラレル型【大量処理向け】

 
膜18本が並列しており大量処理が可能です。
 

弊社のTB膜はUF、NF、RO領域をラインナップしています。
処理用途に応じて最適な膜を選定します。

TB膜モジュール製品ラインナップ

  

UF膜の用途
中水・し尿処理 : 生物活性汚泥
廃水処理 : 含油排水濃縮、廃水濃縮
プロセス処理 : 酵素タンパク質濃縮、脱塩処理、有価物回収、発酵食品精製・濃縮

  

UF膜装置

NF/RO膜の用途
廃水処理 : 含油排水濃縮、廃水濃縮
活性汚泥処理 : メタン発酵消化液濃縮
排水再利用 : 製造用水再利用、雑用水再利用

   

NF/RO膜装置

弊社では様々な排水処理に膜モジュールを適応しています。下記リンクにも排水処理についてご紹介しています。

排水処理・し尿・中水ソリューション

TB膜モジュール処理フロー

TB膜モジュールの一般的な処理フローは下図となります。

運転中に順流・逆流を切り替えながらスポンジボール洗浄を実施できるため、膜表面のファウリングを抑制しつつ連続処理が可能です。

   

TB膜モジュール導入効果

コスト削減
廃棄物量削減
薬品使用量削減
メンテナンス工数削減

  

環境対応
排水再利用
廃液減容化

  

安定運転
高濁度廃水処理可能
廃水高濃縮化
長期安定運転

  


TB膜モジュール適応事例

アルミダイカスト離型剤廃水

アルミダイカストの水溶性離型剤は、50-150倍に希釈されて使用されており、従来はその廃水が産業廃棄物処理として非常に高いコストがかかっていました。TB-RO膜を用いて廃液を1/20以下まで減容化することができ、廃水処理コストを大幅に削減できました。

水溶性切削油廃水

切削に使われる水溶性含油廃水はCOD、油分が非常に高く、処理が極めて難しい。この事例ではCODが190,000mg/Lの原液であったが、TB-UF膜+TB-RO膜の組み合わせで薬液を使用せずに透過量も安定的に10倍以上の濃縮を可能でした。

活性汚泥処理

活性汚泥処理(メタン発酵消化液)としてTB膜(UF膜,RO膜)を使用して固液分離を行いました。TB-UFではSSの低減ができ、TB-ROの処理水では再利用可能なレベルの水質が得られました。


最後にTB膜モジュールの強みは下記のようになります。

高濃度、高濁度廃水の処理が可能
スポンジボール洗浄により長期安定運転が可能
廃水の高濃縮により廃水量(産廃量)を大幅に削減
排水再利用により環境負荷低減
UF領域からRO領域まで幅広いラインナップを保有しており、お客様の廃水の適した膜種の提案が可能

  

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