導入事例
食品・飲料
風味豊かな生酒造りにMOLSEPのUF膜が貢献
- クライアント名
- 月桂冠株式会社 様
- 業界
- 食品・飲料
- 導入エリア
- 京都府
- 導入製品
- 生酒用UF膜モジュール FS10AFC-FUS0181
月桂冠株式会社様は京都・伏見で1637年(寛永14年)創業の日本酒メーカーです。
しぼりたての酒を一切加熱処理せずにびん詰めした「生酒」をつくる際に、ダイセン・メンブレン・システムズの生酒用中空糸型UF膜をご利用いただいています。
生酒・生貯蔵酒の製造にはUF膜
国内外で人気が高まっている日本酒ですが、中でも「生酒」は独特の酒の風味が強く人気となっています。
中空糸型UF膜モジュールはその生酒の製造工程で使われ、通常の醸造酒と生酒を差別化する重要な役割を担っています。
通常の醸造酒の製造工程は、仕込んだ酒を搾った清酒(原酒)に、火入れと呼ばれる加熱工程を経て、原酒に含まれる菌や酵素を失活させており、この工程で発酵をストップさせることで、飲み頃のおいしさをキープした日本酒(醸造酒)が完成します。
一方で生酒の場合は、清酒(原酒)に熱を加える工程をUF膜でろ過することで代替します。
加熱工程がないため、生酒の特徴でもある新鮮さ・フルーティな味と香りを残すことができ、搾り立ての風味を長時間楽しむことができるのです。
品質劣化に繋がる「酵素タンパク」や「火落ち菌」は、UF膜を通すことで物理的に除去するため、保存性もよくなります。
輸送時の品質劣化の心配もなく、常温流通を可能にし、生酒の普及に一役買っているのです。
さらなる品質向上を目指してダイセン製UF膜を採用
従来よりUF膜を用いて生酒を製造していた月桂冠様ですが、さらなる品質向上を追求されるなかで、当社の膜モジュールをお試しいただきました。当社製品でろ過した生酒の官能試験を実施いただき、従来お使いの他社品に比べて生酒に樹脂臭が着香しないという評価を得られました。
この結果から、生酒本来の風味や香りを損なわないことをご評価いただき、変更ご採用を決定いただきました。
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月桂冠の生酒を知る【外部リンク】
▶ 「生酒」、鮮度感を楽しむ冷用の酒‐月桂冠ホームページ
常温流通を可能に、しぼりたてのフレッシュな風味を家庭の食卓で